
劇団「石」(益城町馬水)の公演「法王庁の避妊法」が7月19日・20日、熊本市健軍文化ホール(東区若葉3)で行われる。
同劇団は「まじめに遊ぼう」をテーマに、子どもから大人まで楽しめる芝居作りを目指すアマチュア劇団。今年で設立55周年を迎えることを記念し、「くまもと21ファンド助成事業」として公演を行う。
今回の作品は、排卵日予測の方法の一つ「オギノ式」の誕生を巡る物語で、大正時代中期の新潟県の病院が舞台。産婦人科医長の荻野久作は、当時産婦人科学会最大の謎と言われていた「女性の排卵時期」の研究をしていた。さまざまな悩みを抱えた患者が来る中で、排卵時期の特定ができれば彼女らの苦しみを軽くできると考える荻野は、診療と研究に明け暮れる。研究が進むにつれ、新たな悩みも出てくることに。
劇団主宰で、公演の総指揮を執る堀田清さんは「ローマ法王庁が初めて認めた避妊法がオギノ式。命の選択をできることは、喜びなのか、罪なのか。自分自身に問いかける物語」と話す。「記念公演ということで劇団OBなど充実したメンバーで稽古を重ねてきた。迫力のある演劇を間近で多くの人に見てもらいたい」と来場を呼びかける。
開演時間は、19日=13時、20日=13時。料金は、前売り=2,500円、当日=3,000円。