
郷土料理を通して食文化を学ぶ講座「学ぼう!熊本の郷土料理~いきなり団子作り~」が8月4日、「青空キッチン熊本校」(熊本市西区横手5)で開かれた。
3歳~小学生を対象にした食育スクールを運営する同校が、文化庁の2025年度文化庁伝統文化親子教室事業の一環として実施。5回シリーズで、これまでに「だご汁」「タコ飯」「南関あげ巻き」「太平燕(タイピーエン)」を作り、今回が最終回となった。
当日は未就学児クラスに3歳~5歳の5人が参加。白玉粉や薄力粉などを混ぜた生地を丸く伸ばし、あんと下ごしらえしたサツマイモを包み、蒸し上げた。調理の前には「突然の来客にもすぐ作れることから『いきなり団子』と呼ばれるようになった」という名称の由来も学んだ。子どもたちは最後まで自分の力で仕上げ、蒸し上がった「いきなり団子」を手に笑顔を見せた。終了後には参加者全員に終了証が渡された。
同校代表でキッズ食育マスタートレーナーの松野文枝さんは「食環境が変化する中でも、成長しても忘れないのが『ふるさとの味』。今後も講座を通じて、郷土料理を多くの子どもたちに伝えていきたい」と話す。