
カードを使った防災教育ゲーム「クロスロード」の体験会が8月24日、熊本市市民活動支援センター・あいぽーと(熊本市中央区大江5)で開かれる。
あいぽーとは、市民や団体の公益活動を支援する拠点として、打ち合わせや情報発信、ボランティア登録・相談、交流事業などを展開している。今回の体験会は、活動の幅を広げるための主催事業として企画した。
「クロスロード」は阪神・淡路大震災をはじめ、過去の災害を題材にした2択形式のカードゲーム。出題者が「自分ならどうするか」という問いを投げかけ、参加者は「イエス」「ノー」のカードを提示し、それぞれの理由を話し合う。正解はなく、判断に至るプロセスを共有することで、多様な考え方や価値観に触れるのが狙い。名称には「重大な分かれ道」「人生の岐路」といった意味が込められている。
当日は「くまもとクロスロード研究会」事務局長の松里健一さんがファシリテーターを務める。同研究会は2017(平成29)年に設立し、災害対応における決断と対話の大切さを伝える活動を県内各地で行っている。
同施設の永田賢正センター長は「地震や豪雨など大規模災害はいつ起こるか分からない。直面した際にはジレンマを伴う決断を迫られる場面もある。この機会に楽しみながら、自分と異なる考え方に触れてほしい」と参加を呼びかける。
開催時間は10時~12時30分。参加無料。定員は30人。