
高校生が華道日本一を競う高校華道コンクール「Ikenobo 花の甲子園」の熊本南地区大会が8月17日、熊本城ホール(熊本市中央区桜町)で開催され、熊本高校(中央区新大江1)が優勝した。熊本高校の全国大会出場は5年連続となる。
同コンクールは、一般財団法人池坊華道会(京都市)が主催。全国12地区で地区大会を行い、計137チームが出場する。九州南地区大会には、県内の熊本高校、熊本工業高校、済々黌高校、東稜高校、東海大付属熊本星翔高校、鹿児島県から鹿児島南高校、武岡台高校、鹿児島女子高校、鹿児島情報高校の9校が参加した。
コンクールでは高校生3人が1チームとなり、「『はな』をいかす」をテーマに、生け込み時間30分で制作し、3分でそれぞれの作品を解説。審査員6人が、構成力、技術力、表現力のほか、チームワーク、パフォーマンスなどの観点から審査を行った。
熊本高校は、陶器の花器にヒマワリやリンドウを生けた作品を披露。発表では華道部部長の山内麻央さんが「ヒマワリを主体に、自分自身も生かされていることを表現した。人の心を動かす作品を目指した」と話した。
審査員を務めた池坊中央研修学院研究員の中村正和さんは「本番で成果を十分に発揮できるかは難しいが、今回の経験が次につながる伸び代になる」と講評した。
同校は11月16日、京都市内で開催される全国大会に出場する。