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熊本市流通情報会館で「障害者雇用サポートセミナー」 課題解決への糸口に

企業同士の意見交換会の様子

企業同士の意見交換会の様子

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 「障害者雇用サポートセミナー」が9月12日、熊本市流通情報会館(熊本市南区流通団地1)で開かれた。主催は、就労移行支援事業所を運営する「ソーシャルスクエア」水前寺店(中央区水前寺公園)ほか2店と、「LITAKICOワークス熊本」(水道町)。

当日の様子

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 障害者雇用の現場で課題を抱える企業に向け、解決の糸口となる知識や支援策を学んでもらおうと初めて企画。当日は、障害者雇用を推進する企業や就労移行支援事業所などから約30人が参加した。

 第1部の講義では、「ソーシャルスクエア水前寺店」職員の渡辺雅さんが「就労移行支援の活用法について」をテーマに登壇。職業訓練や職場定着支援の制度を紹介し、「企業が無償で利用できるサポートがあることを知らない人は多い。気軽に活用してもらえれば」と呼びかけた。

 第2部の特別講演では、「ラテロジコンサルティング」(福岡県)社長の藤戸淳さんが「既存社員の課題解決 事例からみる新規採用企画のご提案」と題して講演。障害者雇用率達成のロードマップ作成や退職理由の分析、採用リスクを減らす取り組みを紹介し、「採用判断は人事課だけでなく、現場管理者や同僚との面談も必要」と強調した。

 第3部の意見交換会では、参加者が4班に分かれ、現場での取り組みや課題を共有。「採用前に見学や体験を入れている」「現場の声を反映する場が必要」「障害者を中心とした部署を新設することも検討したい」など、具体的な意見が出された。

 企画を担当した「ソーシャルスクエア水前寺店」サービス管理責任者の江藤菜穂子さんは「企業に遠慮して制度や支援を十分に伝え切れていないと感じ、今回初めて開催した。企業同士が話し合うことで情報交換や理解促進につながる。今後も交流の場を作っていきたい」と話す。

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