
観光事業者が熊本の魅力を学ぶ「くまもと彩発見観光講座」が10月8日、くまもと県民交流館パレア(熊本市中央区手取本町)で開催された。
宿泊業やタクシー業界など観光客と直接接する事業者を対象にした人材育成講座で、約100人が参加した。
「熊本八雲会」会長の西川盛雄さんが講師を務め、「熊本時代のハーンとばけばけ」と題して講演。現在放送中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインのモデル・小泉セツと、その夫で「怪談」などで知られる作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)について解説した。西川さんは、八雲とセツの関係性や、熊本での暮らし、八雲の作品に描かれた熊本の情景などを紹介した。
講演後には、2人が熊本で最初に暮らした「小泉八雲熊本旧居」の見学も行った。
西川さんは「観光客を迎えるホストの役割は、熊本を訪れるゲストに喜んでもらうこと。観光施設だけでなく、文化や風土、歴史も伝えられるよう学びを深めてほしい」と呼びかけた。