企画展「秋のバラ展」が10月31日~11月2日、鶴屋百貨店(熊本市中央区手取本町)で開催された。
主催は「熊本ばら会」。同会は1952(昭和27)年に発足し、会員のバラ育成の技能向上、園芸文化の高揚に寄与することを目的に活動を続けている。展示会は春と秋の年2回開催し、今回で120回目。バラ好きの人をはじめ、家族連れ、通りすがりの人など3日間で約1000人が訪れた。
今回の目玉は、「真生流いけばな」とのコラボ企画。「ばらの美・まことの美」と題し、複数の花を組み合わせ、それぞれの花の個性を生かし自然の美しさを表現したフラワーアレンジメント「ナチュラルフラワー」を展示した。
そのほか、会員が育てたバラの切り花や鉢植え、盆栽仕立てなどさまざまな色や形のバラの作品約300点が並び、訪れた来場者が興味深そうに鑑賞したり、会員から話を聞いたりし、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
バラ作りに悩んでいる人へのアドバイスを行う「バラの相談コーナー」も開設。会場でアンケートに答えた人を対象に、バラのポット苗や切り花が当たる抽選会も行った。
同会の正村正樹副会長は「秋は花の咲く時期を調整できるのが特徴。今年は例年より気温が高く、剪定(せんてい)するタイミングが難しかったこともあり心配したが、たくさんのバラが集まってほっとした。次回の春のバラ展に向けて、会員一同でしっかり育てていきたい」と話す。