打ち上げ花火の製造販売を行う金田花火(熊本市北区貢町)が12月5日、熊本市内で60発の花火を打ち上げる。還暦を祝う「還暦花火の日」プロジェクトの一環で、当日は全国23カ所で同時に打ち上げが行われる。
同プロジェクトは、花火の製造・販売・企画を手がける「若松屋」(愛知県)と、花火を用いたイベント企画を行う「イ・デ・ヤ」(東京都渋谷区)が協業して立ち上げた。今年還暦を迎える人や60周年企業、その関係者へ「未来へのエール」を届けようと、赤い花火で祝福することを目的に企画した。全国77の煙火事業者が賛同し、クラウドファンディングで資金を集め、各地域の自治体・企業の協力を得て実施する。
花火は2部構成で、1部では全国一律で2.5号、3号、4号の花火を各20玉、計60玉を打ち上げる。2部は地域ごとに自由な演出で展開する。
「還暦花火の日」実行委員会副実行委員長でプロデューサーの井出直美さんは「きっかけは、自分自身が今年還暦を迎えること。『自分の還暦に花火を上げたい』と友人に話した何気ない一言が多くの人の共感を呼び、ここまで広がった。学校や職場、地域に関係なく、誰もが祝われていい存在。人生の新たなスタートをみんなで応援できれば」と話す。
金田花火の松田昌典社長は「60歳を迎える自身やパートナー、家族との時間を振り返りながら見てもらえれば。還暦花火が思い出となり、ふとした瞬間に思い返してもらえるとうれしい」と期待を寄せる。
開催時間は19時~19時10分。