地域クリエーターと市民が協力してアイデアを形にする「ミリョクPROJECT(プロジェクト)」が12月12日、「くまもと森都心プラザ」(熊本市西区春日1)2階の「クロスポイント」で開かれる。主催はデジタルハリウッド熊本、熊本市。
同プロジェクトは、参加者のアイデアをクリエーターが視覚化し、地域の魅力発信につなげる取り組み。「Connect to the KUMAMOTO FUTURE~これまでとこれから 時代を超えてこの町のミリョクをつなぐ~」をコンセプトに掲げ、熊本屋台村のシャッターデザインや、桜の馬場城彩苑に設置されたごみ箱のデザインなどを手がけてきた。
今回のテーマは「防災×デザイン」。来年、熊本地震から10年を迎えることを踏まえ、災害時にかまどとして使える「かまどベンチ」のデザインをワークショップ形式で考える。最終的に決まったデザインは実際のベンチに装飾し、市内の白川公園に設置予定。
ワークショップは2部構成。1部では、阪神・淡路大震災をはじめ、過去の災害を題材にした2択形式のカードゲーム「クロスロード」を行い、防災意識を高める。2部では、ゲームで生まれた意見をヒントにチームごとにアイデアを出し合い、デザイン案を作成。最後に各チームが成果を発表し、全体で共有する。デザイン案を担当クリエーターがブラッシュアップし、後日発表する。
デジタルハリウッド熊本の重岡浩美さんは「ベンチを見た人が『こんな防災アイテムがあるんだ』と関心を持ち、防災をより身近に感じてもらえるデザインを参加者と一緒に考えたい。まちづくりや地域活動に興味のある若者に参加してほしい。デザイン未経験でも大丈夫なので気軽に参加してもらえれば」と呼びかける。
開催時間は13時~16時。参加無料。定員は30人(事前申込制)。