新年の恒例行事「熊本市消防団出初め式」が1月11日、熊本城二の丸広場(熊本市中央区二の丸2)で開催された。
一年の安全を祈願し、さまざまな災害に対応するための士気を高め、団結を図ることが狙い。例年、中央区本山の白川河川敷で行っていたが、熊本地震から10年という節目を迎える今年は、復興のシンボルである熊本城で実施。市消防局の職員と市内87分団の消防団員約1700人が集まり、はしご乗りや一斉放水を披露した。
式は2部で構成。1部の式典では、開会に先立ち熊本県防災消防ヘリコプター「ひばり」が上空を飛行。消防局職員と消防団員が分列行進で整列した後、参加者全員で熊本地震の犠牲者と消防殉職者に黙とうをささげた。大西一史熊本市長は「昨年は8月の豪雨や大分県での大規模火災など、各地で災害が発生した。自然災害はいつ、どこで起こるか分からない。熊本地震から10年となる今年、地震の恐怖と教訓をしっかりと伝え、市民の生命と財産を守る地域防災の中心となる皆さまと共に災害に強いまちづくりに取り組んでいきたい」とあいさつした。
2部は訓練の成果を発表。女性消防団で構成された「翔華(しょうか)隊」による太鼓演奏、木やり歌、はしご乗りなどを披露した。最後に小型ポンプ車32台から熊本城に向けて一斉放水が行われると、集まった大勢の観客から歓声が上がった。
会場では、消防車両の展示やはしご車搭乗体験、VR(仮想現実)を活用した消火体験、熊本地震に関するパネル展示などを展開。熊本市イメージキャラクター「ひごまる」や熊本城おもてなし武将隊との記念撮影も行われ、家族連れなどでにぎわいを見せた。