災害時に「かまど」として使える「かまどベンチ」のお披露目セレモニーが2月10日、白川公園(熊本市中央区草葉町5)で行われた。
熊本市とJT熊本支社、ウェブデザイン制作を手がけるD-HORIZONが取り組む、地域クリエーターと市民が協力してアイデアを形にする「ミリョクPROJECT(プロジェクト)」の一環。昨年12月に「防災×デザイン」をテーマにワークショップを開き、災害時に「かまど」として使えるベンチのデザインを参加者と共に考えた。
ワークショップで出たアイデアをクリエーターがブラッシュアップし、3基のかまどベンチが完成。セレモニーには、行政関係者やワークショップ参加者、クリエーター、公園管理者など約30人が参加した。
JT熊本支社の古賀正英支社長は「前回は屋台村のデザインを手がけたが、今回は防災への関心を高めることを目的に開催した。地域社会に必要とされる企業として、今後も連携してさまざまな取り組みを進めていきたい」とあいさつした。
完成したかまどベンチは、それぞれ異なるデザインが施され、クリエーターがそれぞれ説明した。水色のベンチは波をモチーフに、人の手のつながりを、緑と黄色のベンチは火・水・大地を表現。ピンクのベンチは熊本赤牛や肥後ツバキ、スイカ、イチゴなど熊本の名産をあしらい、「思わず目を引くかわいらしいデザインに仕上げた」という。いずれも、災害時でも地域で支え合い、乗り越えていこうという「共生」をテーマに描いている。
セレモニー後には、かまどとして使う際の構造や使い方について説明があり、参加者が実物を前に興味深く耳を傾ける姿が見られた。普段は公園のベンチとして使いながら、いざという時には地域を支える防災設備として活用する。