地域における防災・減災の取り組みを共有し、意見交換を通じて新たな連携や同社の役割を探る懇話会が2月17日、東京海上日動火災保険熊本支店(熊本市中央区水道町)で開催された。
懇話会「皆さまと共に考える懇話会~災害に強い熊本県を目指して~」は5部で構成。当日は県内の企業や地域団体、行政関係者、同社社員など約60人が参加した。冒頭で熊本支店長の東村智司さんが「熊本県は複合的な自然災害が多い地域。災害に強い県になるためには企業、地域、行政との連携が不可欠。懇話会をきっかけに新たな広がりが生まれれば」とあいさつした。
1部では、同社の取り組みを紹介。本業の保険業務に加え、事業継続力強化計画の普及促進や認定支援など、防災・減災に関する支援活動について説明した。
2部では、熊本商工会議所が小規模事業者向けに実施したセミナーやワークショップの内容を報告。寺原自動車学校は、過去の大規模災害の経験を踏まえ、緊急時の情報共有や連携体制の整備、社員への定期的な訓練・教育の重要性を説明した。
3部は、NPO法人「防災WEST」の気象予報士、早田蛍さんが「熊本県マイタイムライン防災教育」について解説。「防災を自分事として考え、行動できる力を身に付けることが大切。学んだことを家族や地域と共有し、みんなで防災を進めるためにも連携が必要」と呼びかけた。
4部では参加者が4班に分かれ、それぞれの取り組みや課題について意見交換を行った。活発な情報共有が行われた。
5部は「熊本地震から10年に向けて」をテーマに、県と市が主要事業を紹介。オール熊本での災害対応力強化に向け、次世代を担う人材育成や職員向け防災訓練の推進、復興の姿の発信、校区防災連絡会や避難所運営委員会など地域と連携した備えについて説明した。2026年開催予定のシンポジウムやイベントについても触れた。
参加者はうなずきながらメモを取るなど熱心に耳を傾け、終了後も名刺交換を行うなど、今後の連携に向けた交流を深めていた。