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自家焙煎「珈琲カド」、熊本・城南町に実店舗 店主はハンドドリップ選手権覇者

「地域に愛される店にしたい」と話す店主の久保田さん

「地域に愛される店にしたい」と話す店主の久保田さん

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 熊本市城南町に1月11日、テークアウトコーヒー店「珈琲(コーヒー)カド」(熊本市南区城南町永)がオープンした。

店内外の様子

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 岡田珈琲(中央区上通)で10年修業した店主の久保田洋平さんが自家焙煎したコーヒーを提供する。久保田さんは2017年、ハンドドリップで抽出するコーヒーの日本一を決める選手権「ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ2017」で優勝した経験を持つ。独立後は自宅マンションで焙煎(ばいせん)し、ネットやポップアップで販売していた。「近隣から洗濯物がコーヒーの燻(いぶ)臭いという声もありました」と久保田さん。隣との距離が取れる城南町での出店を選んだ。

 住居も兼ねている店は、家族との時間も大切にしたいという思いを込め、「カド」の店名は、病でこの世を去った久保田さんの母が営んでいたハンドメード店の店名からもらったという。

「最強の店をつくるぞと意気込みすぎても疲れてしまう。家族と仲良く、家みたいな雰囲気の中で、今まで培ってきたもので、『ゆるっとできる』ことを伝えていければ」と久保田さん。

 商品は、酸味、甘み、コクがバランス良く味わえる「カドブレンド」(100グラム=820円)、ミルクや砂糖と相性のいい「喫茶店ブレンド」(同=880円)など5種類。どんな人にも合うように、浅煎り、中煎り、深煎りを用意。コーヒー豆、粉とテークアウトコーヒーの販売のみ。「話しながら好みや味を提案できれば」とも。

 久保田さんは「大量生産のコーヒーより、丁寧に自家焙煎した人の手がかかっているコーヒーは味に複雑さがあり、おいしい。コーヒーが苦手と思っている方にもおいしさを伝えていき、地域に愛される店にしたい。今後はハンドドリップ教室など、これからコーヒーを楽しみたいという方の手伝いができれば」と話す。

 営業時間は11時~17時。日曜・月曜・水曜定休。

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