「人づくり基金コンサート」が1月26日、熊本・市民会館シアーズホール(熊本市中央区桜町)夢ホールで開催される。
「人づくり基金」は1989(平成元)年に熊本市が設立。将来のリーダーとしての役割を果たすことができる創造性豊かな人材を育てることを目的に、環境や社会福祉、文化などの分野から社会に貢献したい人を募集し、研修を受けるために必要な費用を給付している。これまでに240人が給付を受けた。
コンサートは、芸術文化分野で給付を受けた人が開催。現在の活動報告も兼ねる。6回目になる今回のテーマは「共に生きる」。総合演出を担当する小西たくまさんは「人同士が共生して自然を大切にすれば自然とも共生できるということを音楽を通して伝えたい」と話す。
当日は2部構成。第1部は琴の演奏で、メイン奏者は十七弦を弾く小路永和奈さん。第22回賢順記念くるめ全国箏曲コンクールで賢順賞(1位)を受賞し、洋楽器や朗読などとコラボするなど熊本を中心に全国で演奏活動を行っている。小路永さんが指導する教室の生徒も出演し、「鳥のように」「なばりの三ツ」「千本桜」などを演奏する。
第2部では声楽・オペラを披露する。メインで歌うのはソプラノ歌手の浦田玲子さん。国立音楽大学音楽学部声楽科を卒業し、声楽家として活動するほか、音楽指導のほか青少年のためのワークショップ、声楽者の育成も行っている。「熊本少年少女合唱団」や浦田さんが副代表を務める「テアトロリリカ熊本」も出演し、オペラのワンシーンを上演するほか、ニューシネマパラダイス「愛のテーマ」などを演奏する。
小西さんは「琴やオペラなどさまざまな音楽が楽しめる。第1部には津軽三味線やフルート、ピアノも加わり、琴の演奏を引き立てる。浦田さんの教え子や仲間も出演する第2部では音楽を通したつながりも見てもらいたい」と来場を呼びかける。
14時開演。料金(前売り)は一般=3,000円(当日は500円増し、高校生以下無料)。未就学児入場不可。