「実家と空き家の相談会 in KUMAMOTO」が1月26日、ウェルパルくまもと(熊本市中央区大江5)で開催された。主催は肥後銀行(練兵町)、熊本市、空き家活用(東京都港区)。
実家や空き家の悩みを抱える人を対象に、相続や活用方法を専門家と一緒に考えてもらうのが狙い。当日は約100人が参加した。
メインのトークショーは、3部で構成。1部は空き家の相続問題についてもめないこつを漫才と解説を交えて行った。講師は司法書士法人「あかりテラス」の山下託史さん。「実家を売りたいのに」「話し合いは難しい」という題で、お笑い芸人のパプリーさんとひゅうまさんが披露した漫才を受け、よくトラブル原因になる事例などを紹介した。「相続人同士が話し合うからもめる。残された遺族がもめないためには遺言が大事。生前にできる準備の大切さを知ってもらえれば」と話す。
2部のテーマは「知っていますか?空き家の悲劇と、ほんとは近くにあった解決策!」。講師は、空き家活用の和田貴充社長と肥後銀行の職員2人が務めた。2030年には戸建ての3戸に1戸は空き家になるという統計を基に、今必要なことを紹介した。
3部のテーマは「あなたの空き家が使える!実家がよみがえる、いま話題の『民泊』とは?」。イーグルハウス興行の松岡敬三社長が講師を、空き家活用の酒井浩之取締役が聞き手を、それぞれ務めた。空き家を宿泊施設に変える事例を紹介。民泊による収益化の可能性も紹介した。
個別相談ブースでは、相続・資産、空き家の解体、売買・賃貸、リフォームなどの相談に専門家が対応した。
トークショーに来場した女性は「両親が他界した後の実家をどうするか悩んでいるので、今後の参考にしていきたい」と話す。