![講話する寺本さん](https://images.keizai.biz/kumamoto_keizai/headline/1739347737_photo.jpg)
熊本市立藤園中学校(熊本市中央区千葉城町)で2月4日、2年の生徒に向けた立志行事講演会が開かれた。
講師を務めたのは、インドでフリースクールを経営する「MASA FREE SCHOOL」代表の寺本真将さん。「ストリートチルドレンに学ぶ生き方」をテーマに講演した。
寺本さんは世界にどんな子どもがいるのかを知りたいと世界70カ国を回った経験があり、特に印象に残ったストリートチルドレンがどんな生活を送っているかを紹介。「残念ながら世の中は不平等で、自分の当たり前が世界にとっての当たり前ではない。世界には勉強したくてもその機会がない子どもも多い。何度失敗してもいいので、やりたいことがあればとことんやってほしい」と伝えた。
96人の生徒が参加した。生徒からの「何カ国語を話せるか」の質問には、「日本語以外は英語しか話せない。英語ができればほとんどの国で通用する」と答えた。生徒からは「世界にはさまざまな生き方をしている同世代の子どもがいて、みんな一生懸命に生きているということが改めて分かった。今の環境を当たり前と思わず、一つ一つのことに感謝して生きていきたい」などの感想が上がった。
東浩二校長は「子どもにさまざまな体験をさせることを目的に立志行事を毎年行っている。3年生になる前に、将来の目標を見据え、これからの生き方を考えるきっかけになれば」と期待を込める。