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就労移行支援・自立訓練事業所「ソーシャルスクエア上乃裏」(熊本市中央区水道町)で2月21日、1周年記念イベントが開催された。
国内に就労移行支援事業所9カ所を展開するNPO法人「ソーシャルデザインワークス」(福島県いわき市)が立ち上げた熊本で3番目の事業所。「障害者や生きづらさを抱える人が社会とつながり自分らしい生活を送る力を養う場にしよう」と、カリキュラムや面談などの障害福祉サービスを提供。商品の受発注や接客など「働く体験」も取り入れている。
今回のイベントは、「開設1周年を記念して、世話になっている地域の方々への感謝の気持ちを形に」がテーマ。イベントを通じて、地域への還元とともに、新たなコミュニティーの形成と交流の促進を図るのを目的に開催した。
イベントは2部で構成。1部は同事業所の入り口に飾るアートのウオールペイント体験。大きな板に「SOCIAL SQUARE」のロゴを描き、その上に参加者が協力して色を塗った。2部は、中田博・村島かおりDUOがジャズの演奏を披露。演奏に合わせて観客が手拍子するなど、終始和やかな雰囲気でイベントを終えた。
同NPO代表理事CEOの北山剛さんは「障害の有無、国籍、年齢、性別、文化など異なる人が存在する社会を楽しむための自然な機会を『ごちゃまぜ』という言葉にして活動している。イベントを通じて地域のさまざまな人がごちゃまぜに楽しむことで、『この地域が好き』『こんな社会が好き』だと思ってもらえたら。福祉への理解を深めてもらい、何かあれば気軽に相談できる場所を、これからも作っていきたい」と意気込む。