
人権学習講演会が2月23日、大江公民館(熊本市中央区大江6)で開催された。主催は、大江公民館、五福公民館、中央公民館。
当日は80人が来場した。2部構成の1部は映画「空飛ぶ金魚と世界のひみつ」を上映した。アジア太平洋の子どもたちの心をつなぐ事業展開を行う「アジア太平洋こども会議・イン福岡」の25周年記念として、「ものがたり法人FireWorks」(さいたま市)が製作した同作品。上映会は「未来をつくるすべての子どもたちへ伝えたい 世界の架け橋となる思いやりの心」をテーマに、2014(平成26)年7月からこれまで全国各地で行ってきた。
作品は、国や言葉、文化の違いを乗り越えて絆を深めていく姿を描いた家族ドラマ。「空飛ぶ金魚と世界のひみつ」という絵本を巡る3つの時代の物語を描く。
2部は、脚本家の栗山宗大さんを招きトークショーを行った。司会は五福公民館社会教育主事の宮尾有さんが務めた。栗山さんは映画を作ったきっかけや魅力、言葉が通じなければ他の方法でコミュニケーションをとればいいなどと自身の経験を交えながら話した。
参加者からは「親子で参加したが、子どもより自分が見入ってしまった」「丁寧な字幕があり、言葉の使い方も配慮されていた。さまざまな人に見てもらえる映画だと感じた」などの声が聞かれた。
栗山さんは「映画の中で出てくる『出会えてうれしい』『みんな違くてそれがいい』などの言葉に心引かれる人が多い。身近な暮らしや人間関係の中にある違いを認め合える社会になれば。これからもさまざまな場所で上映会を開きたい」と意欲を見せる。