
「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト~思いを託した漢字一字をあなたへ~」の中学生部門で文部科学大臣賞を受賞した熊本市立五霊中学校の中島陽路(ひろ)さんが3月22日、京都市内の漢字ミュージアムで行われた表彰式に出席した。
同コンテストは公益財団法人「日本漢字能力検定協会」が主催し、今年で12回目。テーマは「贈りたい漢字とメッセージ」で、小学、中学、高校、大学・一般の4部門に分かれている。審査員長は読売新聞特別編集委員の橋本五郎さん、審査員は、お笑い芸人のゴルゴ松本さん、2023WBC日本代表監督の栗山英樹さんら5人。
今回は応募総数42867作品の中から、中学生部門で中島さん、高校生部門で玉名女子高校の猿渡すずさんが、それぞれ文部科学大臣賞を受賞した。
中島さんの作品は、母へ贈る「期」。反抗期と更年期をテーマにし、ちょっとしたことでけんかをしてしまうことがあるものの、送迎や食事の準備など感謝の気持ちを伝えた。猿渡さんの作品は、母へ贈る「字」。母が新学期になると教科書に書いてくれる字が好きだから、また書いてほしいという気持ちを伝えた。
中島さんは「受賞できるとは思っていなかったので驚いた。作品を書いた時は期間限定の気持ちだと思っていたが、来年受験を控えているので延長しそうな気がする。大変だと思う時もあるが、今回の受賞で、改めて大切なことに気づいた」と話す。