
文具会社大手のコクヨ(大阪市東成区大今里南6)が製作した商品の贈呈式が4月18日、熊本市役所で行われた。
障害の有無にかかわらず子どもが一緒に遊べるインクルーシブ遊具を九州で初めて公園に設置するなど、共生社会の実現を掲げ取り組んでいる熊本市。同社はその取り組みに共感し、寄贈を申し入れた。
当日は、同社サステナビリティ推進室の井田幸雄理事が大西一史市長に製品を寄贈。右利き、左利きにかかわらず軽い力で切りやすいはさみ500丁と、座りやすく片手でも動かしやすい機能を取り入れた椅子5脚を贈った。
井田さんは「寄贈を通して市長との対話の場ができてうれしい。一緒に働く仲間として、障害のある人が働きづらさを感じないように、使いやすい文具が役に立てばと思い開発した。デザイン性にも力を入れた製品になっているので、さまざまな所で使ってもらえれば」とあいさつした。
大西市長は「市の障害者政策に共感いただきありがたい。市の教育施設などで使いたい。誰もが働きやすい環境の整備に向けて、これからも世に役立つ製品を作ってほしい」と話した。