
「熊本市水防訓練」が5月13日、小島河川防災センター敷地(熊本市西区小島6)で開催された。
梅雨時期に入る前に、水害を想定した情報収集・伝達訓練、避難指示発令による広報活動、水防工法訓練、救助訓練を行った。熊本市や熊本河川国道事務所、消防団などから約100人が参加した。
訓練では現地災害対策本部長を務める熊本市政策局の村上英丈危機管理監に総指揮を務めた野田和宏大隊長が参加人員を報告。その後、熊本・阿蘇地方において時間雨量100ミリを超える猛烈な大雨が継続したことを想定し、熊本地方気象台が「熊本市に記録的短時間大雨情報」を発表。それを受け、熊本市では災害対策本部を設置し「レベル5災害対応態勢」による関係職員の出動という設定で、訓練を進めた。
熊本河川国道事務所による河川、堤防のパトロール活動、避難指示発令に伴う熊本市消防団の住民への広報活動を実施。その後、「積(つみ)土のう工法」「月の輪工法」「ラバ-マット工法」などの水防工法訓練について、説明を交えながら行った。最後に市民ががれきに巻き込まれたことを想定した救助訓練を行った。
熊本市都市建設局土木部の宮崎晶兆部長は「最悪の事態を想定し、どういった状況でも迅速な情報収集、的確な指示などができるように日頃からの訓練は必要。市民自らが万一に備え、情報収集と早めの避難判断を行えるよう、行政としても広報、啓発をさらにを進めていきたい」と話す。