
熊本市の中央区まちづくりセンターが「地域と企業などを結ぶ応援事業」を5月16日、中央公民館(熊本市中央区草葉町)で開催した。
「つながる中央区」をテーマに、さまざまな取り組みを行う同区。地域課題の解決に向けて、地域団体と地域貢献に関心を持つ企業・大学などをつなげることを目的としたワークショップ形式の取り組みで、本年度は全5回シリーズで行う。
初回となる今回は、地域活動に従事している人や企業、学生ら41人が参加。NPO法人「ソナエトコ」理事長の水野直樹さんがコーディネーターを務め、地域課題の共有や意見交換を行った。
冒頭で土屋裕樹中央区長は「町内自治会の担い手不足が深刻化する中、地域活動の持続可能性を高めるには企業や学生の力が不可欠。地域と企業だけでなく、企業間の連携によって新たな取り組みが生まれることも期待している。区としても支援を続けていきたい」とあいさつした。
第1部では、昨年度の連携事例として、熊本大学の学生3人が子飼商店街で行ったフリーマーケットの事例を紹介した。
第2部では、参加者が地域活動者・企業・学生で構成された8つの班に分かれ、中央区職員が各班にファシリテーターとして加わった。自己紹介の後、地域の課題を共有し、それに対して企業、学生としてどのような関わり方ができるかを話し合うワークショップを展開した。
春竹校区自治協議会の本田一雄会長は「就任して間もないが、地域には多くの課題があると実感している。世代を超えてあいさつが交わせる地域を目指したい。今日得たヒントを地元に持ち帰って生かしたい」と話した。
昨年度に引き続き参加した九州ルーテル学院大学事業部総務課の西林佳夫さんは「前回のワークショップをきっかけに地域と連携したミニ運動会を開催することになった。今後も地域振興・連携を重要な柱として、積極的に関わっていきたい」と意欲を見せる。