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熊本・宇城市で有機農業モニターツアー 「グリーン農業」の実践学ぶ

ミニトマトの収穫を楽しむ参加者

ミニトマトの収穫を楽しむ参加者

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 有機農業の魅力や熊本県の「くまもとグリーン農業」への理解を深めてもらう「有機農業モニターツアー」が11月29日、宇城市不知火町で行われた。

当日の様子

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 主催は、環境負荷の少ない農業を目指す「くまもとグリーン農業」と、地下水の保全を掲げる熊本県。同県は、農薬や化学肥料の低減、飼料用米の生産、水田への湛水(たんすい)による地下水涵養(かんよう)などに取り組んでおり、今回のツアーはその理解促進を目的に企画した。

 当日は抽選で選ばれた40人が参加。有機農業を手がけて25年となる「肥後あゆみの会」(宇城市)専務の澤村光大さんの案内で、同会が栽培するミニトマトの収穫と試食を体験した。澤村さんは「この地域はかつて塩浜として塩作りを行っていた土地で、土壌に塩分が含まれる。その特性が甘みとこくのあるトマトの味につながっている」と説明。参加者は自ら収穫したトマトを口にし、その濃い味わいに驚いていた。

 体験後は、不知火防災拠点センターへ移動。トマトと豆乳を使ったスープが振る舞われ、澤村さんが有機農業の取り組みについて紹介した。草や野菜を約3年かけて分解・発酵させることで微生物が豊富な肥料を作り、それがトマトの味に影響しているという。そのほか、宇城市以外にも栽培地を広げ年間供給を可能にしている点や、規格外品をトマトジュースに加工することでロスを減らす取り組みなど、販売体制についても説明した。

 昼食には、さまざまな地域野菜を使った特製弁当が提供され、参加者は宇城地域で生産される多様な農産物に理解を深めていた。

 その後、参加者は地域産品が並ぶ「宇城彩館」を訪問。有機農業コーナーでは形が不ぞろいな商品を例に、生産方法や一般流通品との違いについて解説を受けた。

 澤村さんは「有機農業の認知は広がりつつあるが、実践する農家はまだ多くない。地域では若い生産者も増えている。今回の体験が関心を持つきっかけになれば」と話す。

 参加した熊本大学1年の安武萌愛さんは「ミニトマトの味の濃さに驚いた。県の取り組みを初めて知り勉強になった。今後は生産者や産地にも意識を向けて購入したい」と話していた。

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