熊本市内で4月23日~24日に開催される「第4回アジア・太平洋水サミット」の開催記念ソングの歌詞が決定し、1月5日、表彰式と完成曲披露が行われた。
開催記念ソングは、「くまもと水守」でもある熊本県内の中学校に通う麻生朱里(あかり)さんが作曲。音楽家で「くまもと水守」として活動する藤川いずみさん、志娥慶香さんが編曲し、熊本市に昨年7月に提供した。曲のタイトルは「水と花と夢と」。
曲提供を受け、熊本市は水サミットの気運醸成を図る目的で、この曲の歌詞・フレーズ募集を企画。昨年8月~9月、九州在住の22歳以下を対象に、メロディーに沿った歌詞全体またはフレーズを公募し、全国から76作品が集まった。熊本市で作る選定委員会の選考を経て、最優秀賞が決まった。
最優秀賞を受賞したのは、福岡県出身熊本県在住の古賀鈴さん。古賀さんは熊本県立玉名女子高校に通う3年生。表彰式の席で「まさか自分の作品が選ばれるとは思わなかった。福岡県出身だが寮生活をしているので、熊本の水道水のおいしさをいつも感じているので、それを歌詞で表現した。熊本の水の素晴らしさを世界に発信する曲の歌詞に選ばれてうれしい。いろいろなところで活用してもらえれば」と話す。
同じく表彰式に参加した麻生さんは「私の曲を採用してもらえて、とてもうれしい。舞踊、ピアノの先生と2年かけて制作した。大切に作り上げたこの曲に、今回すてきな歌詞が加わったと思う。この曲がたくさんの人の心と手で受け継がれていくことを願っている」と話す。
楽曲は、水サミット公式ソングとしてサミットやプレイベントをはじめ、機運醸成のため、さまざままな場面で使われる。