「熊本城温泉 城の湯」(熊本市西区上熊本2)が2月28日で、27年の営業にいったん幕を下ろす。
「みんなで作るエンドロール」企画に集まったメッセージと城の湯の外観
同館は1995(平成7)年、熊本城公園のお膝元にある温泉施設としてオープン。熊本城中心部から2キロというアクセスの良さと大型浴場や家族湯、宴会場や宿泊施設も完備したスーパー銭湯として熊本市民や県内外など多くの利用客に愛されてきた。
新型コロナウイルス感染症の影響で利用客が減少したことが理由となり、昨年11月16日に閉館を発表した。2月末で既存の大浴場や宴会場、宿泊施設は閉館。3月から家族湯などに特化した施設として業態転換し、新たにスタートを切る。
閉館発表後、同館スタッフのアイデアで「みんなで作るエンドロール」を企画。1階ロビーには、カウントダウンボードとメッセージシートを設置し利用客からの城の湯への思い出やメッセージを館内に掲示している。メッセージには「小さい頃から来ていて帰省するたびに楽しみにしていた」「生まれた頃から来ていたので寂しい」(原文ママ)など、閉館を惜しむメッセージも多く寄せられたという。
取締役部長の大津さんは「閉館の発表からわずか1カ月でたくさんのメッセージを寄せていただいた。長い間城の湯を愛してくださったお客さまのためにも、今までとは違う形にはなるが、一部継続できる部分を残しながら熊本市の活性化に貢献できるようなサービスを提供する施設として、3月にスタートしていきたい」と話す。
入浴時間は10時30分~24時(朝風呂=5時30分~8時30分)。入浴料は大人700円ほか。2月は最後の感謝企画も検討しているという。