犬や猫の殺処分ゼロを目指す公益財団法人どうぶつ基金(兵庫県芦屋市)が4月から熊本市動物愛護センター(熊本市東区小山2)と協働で行う「TNR地域集中プロジェクト熊本」について、熊本市民限定の先行申し込み受付が2月7日、始まった。
同基金は4月から、全国4拠点で直営病院を開設し、地域のTNR(Trap Neuter Return=トラップ・ニューター・リターン)を集中的に行う「TNR地域集中プロジェクト2022」の実施を計画。同プロジェクトでは、約1万5000匹の野良猫や多頭飼育崩壊現場の猫に不妊手術を行うほか、ワクチン投与やノミダニ駆除などの獣医療の無料提供を予定している。
同センター内に開設する「どうぶつ基金病院・熊本」では毎月100~200匹の野良猫の一斉不妊手術を予定しており、熊本市民限定で先行申し込みを受け付ける。申し込みは電話とメールで受け付けている。
期間は4月~2023年3月で、毎月3日間ほどを予定しており、不妊手術、ワクチン、ノミダニ予防を実施。対象となるのは熊本市に生息する飼い主のいない猫で、飼い猫は対象外。費用は全て同基金が負担する。
申し込みの条件として、申込者が猫を捕まえて当日手術会場に連れていけること、手術後は申込者の自宅等の屋内で一晩経過観察し、翌日、問題がないことを確認してから元の場所に戻すこと、手術済みの目印である「さくら耳カット(耳先のV字形カット)」の実施に同意することを挙げる。
同プロジェクトの実施に合わせて熊本市では、手術会場で手伝いをするボランティアを募集している。ボランティア登録には説明会の受講や面談が必要となる。