熊本市東区若葉で3月30日、雑貨の移動販売車「nizi車」が営業を始めた。
これまで店とマルシェで雑貨を販売してきた店主の草野仁美さん。2月末に車が完成し、そのお披露目も兼ねて「nizi車」を含む他のキッチンカーと一緒にイベントを行った。
移動販売車の導入を決めたきっかけは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で介護施設入所者等の外出機会の減少を知ったことから。入所者に楽しみを持って生活してほしいとの思いから実行に移したという。
車には作家22人の商品が並ぶ。ヘアピンやピアス、ネックレスなどのアクセサリーからバッグや小物入れ、ペン、はんこまで幅広いアイテムをそろえる。全国から商品は取り寄せるが、最近は香港から届いたものもあるという。
草野さんは「これまでは店やマルシェを中心にやってきたが、毎回楽しみにしてくれている人が増えてきた。その一方でコロナの影響で行きたくてもなかなか足を運べない人もたくさんいる。移動販売車ができたことで、そうした人の所にも出向いていくことができ、最小限の負担で雑貨を楽しむことができる。これからも要望があれば熊本県内を中心に、さまざまな場所へ出向いて行きたい」と話す。