第34回熊本県美術家連盟・美術講演会「『アーティスト』にならないために」が6月25日、熊本・市民会館シアーズホール夢ホール(中央区桜町)で開催される。
熊本県美術家連盟は、熊本県立美術館建設委員会の設置を契機に1971(昭和46)年、県内の美術家によって設立。熊本県の美術文化の振興、会員相互の親睦と協調を図ることを目的に掲げ活動を始めたという。現在約430人が会員として活動しており、洋画・日本画・彫刻・工芸・デザイン作品の展覧会、美術講演会などの事業を続けてきた。
今回の講演会は「くまもと21ファンド」の助成を受け、創立50周年記念事業として実施する。
講演する都築響一さんは1956(昭和31)年生まれの編集者で写真家。「ポパイ」「ブルータス」の編集を経て、全102巻の現代美術全集「アート・ランダム」(京都書院)を刊行。現代美術、建築、写真、デザインなどの分野で執筆・編集活動を続けている。
同連盟の正村タカシ講演会委員長は「美術に限らず幅広い分野で、人々の毎日の営みの中から生まれた素晴らしいものに目を向け、そこに本物があるのではないだろうかと世の中に発信し続けていらっしゃる都築さん。その仕事で得られた話は、きっと熊本の美術家にもいい刺激になる」と話す。
開催時間は13時30分~15時30分。入場無料。定員200人。