熊本・東区に「うなぎ家族 尾ノ上店」（熊本市東区尾ノ上1、TEL 096-285-5173）がオープンして3カ月を迎えた。同店は、国産うなぎの関西風直炭火焼き専門店で、九州では熊本が初出店となる。

熊本・東区「うなぎ家族 尾ノ上店」店内の様子と商品

　提供するウナギは、愛知産や鹿児島県産の「ニホンウナギ」を使用。「背開き」でさばき「蒸し焼き」で調理する関東風の焼き方に対し、関西風は、「腹開き」「直炭火焼き」で、蒸さずに時間をかけてじっくり焼くのが特徴。

　養殖場から届いたいけすのウナギを注文を受けてからさばき、調理して提供する。店長の菊川裕介さんは「新鮮さにこだわるのは、臭みのないウナギ本来の風味を味わってほしいから」だという。独自で開発した調理器具でさばき、備長炭で焼き上げわらで燻（いぶ）して香りをつけるという。「余分な脂は落としつつ、皮目はサクッと中身はフワッとなるようじっくりと焼き上げる。タレは一度漬けで、タレでごまかさない本来の風味や食感が味わえる。注文を受けてから調理に入るため、提供までにお待ちいただく場合もあるので、事前に予約を頂くとスムーズ」とも。

　菊川さんは、長年、全国のウナギ店を食べ歩き、ウナギの焼き方や味の研究を重ねてきた。「若い人のウナギ離れが進んでいる。昔からあるウナギの食文化を守るためにも、本来のおいしさを守り伝えていきたい。スーパーで買って食べるウナギとは違う、本物のおいしいウナギを子どもたちや若い世代にも伝えていきたい」と話す。

　メニューは、ウナギの量で選べる「うな重」（2,800円～7,500円、吸い物と新香付き。「うなぎ家族御前」（3,800円～8,500円　うざく、うまき、吸い物、新香、デザート付き。）白焼きやかば焼き、うまきなどの一品料理も用意。7月には弁当のテイクアウト販売も始める。

　営業時間は11時～15時、17時～20時。火曜定休。