熊本・水前寺成趣園(熊本市中央区水前寺8)で8月1日より1カ月間、「水前寺成趣園ゆかた月間」が開催される。熊本の暑い夏を成趣園で過ごしてもらい涼感を満喫してもらおうと、出水神社と水前寺活性化プロジェクトチームが始めたもので、今年で9回目となる。
国の名勝・史跡に指定されている同園は、阿蘇の伏流水が湧き出す池を中心に作った桃山式回遊庭園。園内には、能楽殿や京都御所内から移築された古今伝授の間もあり、池を中心に築山、松などを眺めながら散策できる。期間中はゆかた姿で来園すると入園料が無料になる。浴衣の着付けやレンタル(有料)のプランも用意し、成趣園の展示館では「肥後六花写真展」も開催。今年は、コロナウイルスの感染拡大防止のため、夜間開園やライトアップは行わない。
8月中は関連イベントとして、6日に「薪能」を能楽殿で鑑能無料で行い、7日は水前寺成趣園参道で商店街の縁日「水前寺わくわくサンデー」も開催。無料の射的券や成趣園の拝観割引券が当たる企画も用意する。
出水神社の仙波さんは「水前寺成趣園は、熊本藩主の御休み処(どころ)として造園された日本を代表する大名庭園の一つ。夏の避暑地として最高の場所で、豊富な湧水を讃える園内を浴衣姿で楽しんでほしい」と話す。
開園時間は8時30分~17時(8月6日のみ薪能終演まで開園)。コロナの状況次第では、変更・中止の可能性あり。8月31日まで。