熊本・河内町の「河内からたち保育園」(熊本市西区河内町河内)で7月初めから、園内に設けられた飼育小屋「カブトリウム」で続々とカブトムシが羽化している。
1980(昭和55)年開園の同園。園内は木がふんだんに使われており、園内の多くの机や遊具などが職員や保護者の手によって作られたもの。
園長の初瀬基樹さんは「子どもたちはさまざまな遊びの体験の中で、自ら興味を持つことで学ぶ力を身に付けるようになれる」と話す。
カブトリウムは昨年、空いていた遊具の下のスペースに作った。昨年、卒園生の保護者からカブトムシの幼虫10匹をもらい受けて育てたところ産卵していたようで、カブトリウムの中で自然に産まれた。今年は既に20匹程度が羽化。まだ羽化していないものもあり、さらに増えるという。
「この地域には、子どもたちが自然に触れる機会がまだまだたくさんがあり、カブトムシにも興味を持ってくれているようだ」と初瀬さんは話す。
羽化したカブトムシは園児が持ち帰って飼育するなどしており、来年以降も引き続きカブトリウムで育てていくという。