「第9回 飽田地区 伝統文化・子ども文化祭」が11月26日、飽田まちづくりセンター(熊本市南区会富町)で開催された。
主催は飽田地区自治連合会と熊本市飽田まちづくりセンター。地域の伝統文化に身近にふれてもらい次世代に継承していくことと、新たな文化の創造を考えるのが目的。コロナ禍の影響でステージ発表を含む開催は3年ぶりで、今年で9回目。
イベントはステージ発表と作品展示から成る。ステージでは最初に明治中期に発足したといわれる「並建雅楽会」が音取(ねとり)・平調越天楽(ひょうじょうえてんらく)・五常楽急(ごじょうらくのきゅう)を披露。続いて同地区親子朗読「ハイジの会」による朗読劇、飽田東小学校音楽同好会の合奏・合唱、飽田剣道愛好会の居合斬り、最後は飽田中学校吹奏楽部による演奏が行われた。
作品コーナーでは同地区内の幼稚園、保育園、小学校、中学校から集まった貼り絵、習字、絵画、作品画像、俳句、詩、版画、デッサン、ポスターを展示した。
江幸博南区長は「コロナ禍の影響もありステージ発表は3年ぶりでうれしい。出演団体は少し減ってしまったが伝統文化を次の時代に継承していくのは大切なこと。熊本市では文化協会設立の準備も始まっている。南区でもその動きに合わせ進めていきたい」と話す。
ステージ出演した飽田中学校吹奏楽部2年でパーカッションを担当する内田ほのかさんは「緊張したけど曲の途中で観客が手拍子をしてくれてうれしかった。自分たちの音楽がみんなに届いたと感じることができた。これからも自分たちが納得できる演奏を続けていくことで、みんなに飽田中学校の吹奏楽部はすごいと言われるような部活にしていきたい」と意気込む。