「くまもと春の植木市」が2月1日、JR熊本駅東側白川河川敷で始まった。
440年以上の歴史があり、天正年間に隈本(熊本)城主だった城親賢(じょう ちかまさ)が息子のために始めた「回り市」が起源だという同イベント。現在では早春の風物詩となっており、今年も毎日多くの来場者の姿がある。
会場では、熊本県内外の約90の業者が庭園樹や盆栽、草花、鉢物などを展示販売する。
昔ながらの庭園樹や石材、盆栽などとならび、今年は草花専門店の出店が増えたという。庭がない家でも植物を楽しめるようにと、ベランダや玄関口でプランター栽培ができる草花や、室内で育てることができる多肉植物やエアープランツなどを販売する。
今回、初の試みで業者による無料講習会を不定期で実施。庭木の手入れ方法、バラの育て方など、業者と来場者がコミュニケーションを取りながら植物に親しんでもらうのが狙い。講習会の日程は、会場内掲示やフェイスブックで知らせる。
主催する「くまもと植木市振興会」の藤田尚子さんは「一般的に植木といえば庭木をイメージすることが多いが、多肉植物や切り花などもあり、自宅に庭がなくても楽しんでもらえる業者が多数出展している。スーパーボールすくいなどの子どもが楽しめるブースや飲食ブースなど、家族で楽しんでもらえるような催しなので、世代を問わず多くの方に来場してほしい」と呼びかける。
開催時間は9時30分~17時。入場無料。3月11日まで。