「曲水の宴(えん)」が5月4日、代継宮(熊本市北区龍田3)で開催される。
代継宮は961年、紀師信公が茶臼山南麗(現花畑公園)に肥後の国の守護神として祭り、宮城の四隅に木を植えて「四木宮」と称したのが始まり。その後、1637年に現在の「代継宮」に改称、1989(平成元)年に現在の場所に遷座。「代を継ぐ」神社として、家督相続祭・後継者継承・安産祈願祭・子宝の神として信仰されている。
「曲水の宴」は平安時代の宮中行事を再現するみそぎ祓(はらい)の神事。2010(平成22)年に熊本で初となる宴を開催し、今回で11回目。庭園の上流から流れてくる酒杯が自分の前を過ぎる前に和歌を作り、できなければお酒を頂く神事を鑑賞できる。そのほか、十二単(ひとえ)や平安装束、代継太鼓の奉納も行う。
代継宮の漆島典和禰宜(ねぎ)は「普段なかなか見ることができない神事を間近で見ることができる。迫力満点の太鼓や優雅な衣装など見どころが多いので、会場の雰囲気そのものも楽しんでもらえれば」と話す。
開宴は、神事=13時、曲水の宴=13時40分~。観覧無料。