「異文化カフェ・ポーランド」が6月23日、熊本市国際交流会館(熊本市中央区花畑町)で開催された。 主催は同施設を運営する熊本市国際交流振興事業団。
熊本に住む外国人が、出身国にまつわる文化や風習について話す同企画。アメリカ、ドイツ、韓国、中国、メキシコ、イタリアなど毎月さまざまな国を紹介している。今回も、海外の文化や風習について興味がある人、外国語に触れてみたい市民13人が参加した。
テーマは「ポーランドのお薦め映画」。同国の代表的な映画監督クシシュトフ・キェシロフスキの「デカローグ」「ふたりのベロニカ」など、作品の内容や舞台などの説明を織り交ぜながら紹介した。
講師は、同事業団職員でポーランド出身のマグダレナ・ムジゴトさん。ムジゴトさんは、テレビで日本のアニメを見て日本語に引かれ、将来は日本語にまつわる仕事に就きたいと思ったという。熊本大学での留学経験中、特に熊本が好きになり、一度国に戻ったものの、縁があって同事業団に就職することになった。
同事業団の德淵健一事務局次長は「さまざまな国の文化や風習を知ることで、国際理解をさらに深めることができる。JICA海外協力隊による帰国報告や、留学生が出身国を紹介する『コラボ・カフェ』、小学生を対象にした『キッズ・カフェ』などテーマや対象を絞った企画も用意している。次回は熊本でも話題となっている台湾をテーマにする。外国語ができなくても大丈夫なので、気軽に参加してほしい」と呼びかける。
ムジゴトさんは「熊本留学で第二の故郷となった熊本で働くことができてうれしい。ポーランドはもちろん多くの人に海外のことを知ってほしい。熊本市の国際化がさらに進んでいくように異文化カフェだけでなく、さまざまな企画を考えて実現したい」と意気込む。