立体駐車場の開発・機器設置販売、管理などの事業を手がける「日本パスート」(熊本市中央区中央街)が7月27日、「スケッチ・オブ・デザイン」と共同で行った「普通運転免許を持っている学生の駐車場利用状況アンケート」結果を発表した。
「時間貸駐車場」の業態における利用者の属性は、提供サービスの性質上、顧客管理が難しく、データ収集が難しいため、これまであまり調査が行われてこなかったという。今回、「学生層の利用が少ないのでは」という仮説を立て、その必要性を重視し調査を行った。
調査は、熊本県内の高校・専門学校・大学・短期大学に通う学生を対象に、中心市街地の駐車場を利用する頻度や目的、立体駐車場への印象、居住エリアから中心市街地までの距離別での駐車場利用状況の変化など33項目について行った。
今回の調査で立体駐車場利用率・優先度共に、コインパーキング利用と比較して大幅に少ないことが分かった。その要因として立体駐車場の利用方法・料金・使い勝手・メリットなどが学生に伝わっていないことが分かった反面、学生の運転経験が増えるにつれ、中心市街地での運転への抵抗感・不安感を低減していく傾向も見られたという。
太田康文社長は「中心市街地の活性の一つとして、未来を担う若者の思いをくみ取ることは大事。学生にとって立体駐車場を身近なものになる施策を考えていきたい。時代に応じた駐車場づくり、サービスにつなげていき、持続的なまちづくりに貢献していきたい」と意気込む。