「防災キャンプin城東小」が9月30日・10月1日の2日間、城東小学校(熊本市中央区千葉城町)体育館・校庭で開催された。主催は同小PTA。
「楽しく防災を学ぶ」をテーマに、災害が起きた時を想定した体験型の防災訓練。人とのつながりや協力することで生まれる一体感、互いを思いやることのできる仲間と出会える時間を、子どもたちに体験してもらうのが狙い。同小に通う児童とその保護者、ボランティア計30人が参加した。
子どもたちがゲーム感覚で楽しく学ぶことを目的に、運営は子どもたち、大人はその指示に従う内容で構成。防災キャンプの前に、参加者のグループ分けや、災害時にどういったものが必要になるのかを考えるミーティングを行った。防災キャンプ初日はオリエンテーションの後、想像力を高めて「もしも」に備える防災シミュレーションゲーム「クロスロード」を体験。その後、避難所の設営や支援物資の配給管理、炊き出し、健康管理などのミッションを自分たちで考えながら取り組んだ。2日目は目覚めのリラックス体操の後、空き缶を使ったご飯炊きを体験。最後に振り返りを行い、キャンプを終えた。
親子で参加した林さやかさんは「初めての企画だったが、地域の方や企業、市の職員の方などの協力で充実したキャンプになった。実際に体育館で過ごしてみて大変さを実感でき、普段から準備しておくこと、地域とつながっておくことなど多くの気付きもあった。親子で楽しく学べた2日間だった」と振り返る。
PTAの町野久美子会長は「大人が準備したイベントに子どもを参加させるだけではもったいないと感じていた。PTA行事だからこそできることはないかと検討した結果が、『子どもたちが考える防災キャンプをやろう』だった。『自立的に考え、動いて、子ども同士で完結すること』を目標に、防災士や自治体の協力を頂きながら、無事に開催することができた。キャンプ終了後の、子どもたちの満足げな顔を見ることができてとてもうれしかった」と話す。