パン店「CHE Le Pain(シェ・ルパン)」(熊本市中央区安政町、TEL 096‐355-7705)が熊本・駕町通りにオープンして、11月17日で1カ月がたった。
店主の上村英雄さんは20年のキャリアを持つパン職人。宮崎県出身で、福岡などで経験を積み、パン職人仲間の縁があって、同店を開いた。
「日常の中にあって、毎日食べたくなるようなパンを目指している。店名は『パン屋さんの家』という意味のフランス語で、親しみやすさをイメージした」と上村さんは話す。店内には、食パンやフランスパン、総菜パンなど40種類ほどを並べる。「もともと100種類ほどを考えていたが、小さな店でスペースが限られているため、オーソドックスなものと店のコンセプトに合ったものを選び、現在の40種類ほどになった」という。
上村さんお薦めの「神塩バターロール」(180円)は、生地に黒糖と雑穀を練り込んだ。雑穀はえぐみを消すためにゆでたものを使う。「かむたびに、バターの塩味と香り、雑穀の食感と黒糖の風味を感じられる」という。
人気商品の「クロワッサンcube(キューブ)」(400円)は、チョコ、ピスタチオ、ホワイトの3種類。手作業で織り上げた生地の中にクリームを入れ、チョコレートでデコレーションした。「生地の食感を最大限に生かしたくて試行錯誤して、たどり着いたのが81層の生地。サクサクの食感を楽しんでほしい」
上村さんは「パンは特別なものではなく、日常にあるもの。食卓の主役ではないけれど、毎日食べたいほっとするやさしい味を目指している。『パンのある暮らし』を楽しんでもらえるよう、おいしいパンを提供すると同時に、おいしい食べ方の発信もしていきたい」と話す。
営業時間は10時~20時。火曜定休。