ロスフラワーを使ってポプリを作るワークショップが11月18日・19日の2日間、下通商店街・COCOSA前(熊本市中央区下通)で開催された。
昨年3月開催の「第38回全国都市緑化くまもとフェア」のレガシーを引き継ぎ、10月28日から約1カ月間にわたり「くまもと花博2023」を実施。今年は「花畑広場・中心市街地」「水前寺江津湖公園(動植物園含む)」「金峰山」の3エリアでフラワーアートの展示や体験会などを通して、熊本の花や自然の魅力を発信しており、その一環でワークショップを開いた。
ワークショップは、熊本で誕生したフラワープロダクトブランド「hikka」(東京都渋谷区)とタイアップ。同ブランドでは、ものづくりの際に出てしまう「端材」に注目し、端切れを使ったリースや再生アクリルを活用したオブジェなどを制作。ロスフラワーのアップサイクルにも取り組んでいる。
「くまもと花博」の一環で開催した「花のトンネル」に使い、本来そのまま廃棄されてしまう花の一部をドライフラワーにして今回のワークショップで再利用。日常に花を楽しむ習慣を取り入れるとともに、ロスフラワーについて考えるきっかけにしてもらうのが狙い。当日は80人が、ロスフラワーを使い、ドライフラワーをアロマオイルなどで混ぜ合わせ、室内で使えるフレグランスアイテム「ポプリ」作りに取り組んだ。
2人の子どもと参加した市内在住の清田彩菜さんは「子どもがもともと花が大好きなので、一緒に花博に来れてうれしい。ワークショップは子どもには難しいかなと思っていたが、楽しく作ることができて良かった。小さい子どもと一緒に参加できる今回のようなイベントをぜひ継続的に行ってもらえれば」と期待を込める。
ワークショップを企画したディレクターの松本汐さんは「花は非常に繊細で、寿命も短く、日々たくさんの花が廃棄されている。規格外で市場に回らないもの、店頭で売れ残ったもの、結婚式やイベントなどに使われ短期間で役目を終えて廃棄されてしまうロスフラワーは多い。まだ使えるロスフラワーの現状を知ってもらい、さまざまな形で再利用できる仕組みや取り組みを今後も考えていきたい」と意気込む。