「くまもと地産地消 KUMARICHマルシェin下通二番街」が11月19日、下通商店街で開催された。
主催は熊本県農林水産部流通アグリビジネス課。「KUMA RICH」は同課が進めるSNSで展開しているアカウント名。県産農林水産物の魅力や旬の情報、生産者の思いや地産地消協力店の情報を発信している。同名でマルシェを開催することで、幅広い世代の消費者層に熊本の旬の農林水産物やその加工品に目を向けてもらい、消費を拡大するのが狙い。大学生がスタッフ参加することで、若い層にも地産地消へ関心を持ってもらうことも目的。
出店した若手生産者は「asis farm」「高橋果樹園」「うぶとも」「ノムちゃん農園」「クロファーム」「福田果樹園」「こびらオリーブ園」「フリフル」「清水果樹園」の9団体。8つのブースで、大学生スタッフと一緒に販売。会場ではサラダ用の新鮮な野菜や旬のミカン、オリーブオイルなどの加工品を買い求める姿が多く見られた。
マルシェの後には、参加した若手生産者とスタッフとして参加した大学生の座談会も開催。生産者として参加した「フリフル」の坂口龍也さんは「街なかでの開催は初めてだったが、お年寄りや外国人など、いろいろな方に購入してもらってうれしかった。他の参加者からも『普段直接触れ合うことが少ない大学生と話せて良かった』など意見もあり、若者との接点の必要性を感じた」と話した。
スタッフを務めた熊本県立大学の柴田葵さんは「地産地消は難しい課題だが、それに正面から取り組むのが面白かった。マルシェに参加して消費者に直接おいしさなどを伝えることができて良かった」とマルシェでの体験を締めくくった。