熊本・江津湖の周囲を囲む水前寺江津湖公園の北西部、上江津地区(上江津湖)で現在、公園の夜間照明のリニューアル工事が行われている。
今回のリニューアルは、熊本市における夜間景観の理念や方針を示す「光のマスタープラン」に基づくもの。日常や災害時の安全・安心に加え、「地域に親しまれる風景」「住みたい・訪れたいまちづくり」を目指し、2021年より検討会を重ねてきた。
リニューアル工事以前、同園の上江津地区はトイレ付近などを除き22時に消灯していたが、リニューアルを経て地区全域に新たな照明を設置。周囲に配慮した一定の明るさが、夜間保たれるようになった。
夜間も人通りが見込まれる沿道や駐車場には、高光量の外灯が点灯する。冬時間の現在は、17時から23時まで景観を意識した夜の公園を楽しむことができる。朝も4時半から7時まで点灯する。トイレ周辺は安全に配慮し、17時から朝7時まで途切れることなく高光量の外灯が点灯する。
住民からは、「工事はできるだけ自然の景観が残るようにしてほしい」「もう少し明るくしてほしい」などの要望が寄せられる一方、「夜中の散歩する時も明かりがあってありがたい」「安全にランニングができる」などの声も上がっているという。
担当する東区土木センターの松本良則さんは「点灯時間は、季節に沿ったタイマーによる調整で運用している。今後も景観や人のつながりに配慮し、検討を重ねていきたい。さらに親しまれる公園にしていきたい」と話す。
同工事は2024年2月中の完了を予定している。