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熊本・クロスポイントで「クリエーティブ提案発表会」 地域課題を考える

審査員、進行役と発表者

審査員、進行役と発表者

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 「ミリョクPROJECT(プロジェクト) クリエイティブ提案発表会」が12月6日、「くまもと森都心プラザ」(熊本市西区春日1)2階「クロスポイント」で行われた。

当日の様子

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 同プロジェクトは、熊本市、D-HORIZON(中央区坪井2)、日本たばこ産業熊本支社(西区春日3)が連携し、次代の産業の担い手となる起業家の発掘やクリエーティブ人材を育成し、本市域内の産業振興を目指すのが目的。

 今回のテーマは「クリエーターと一緒に地域課題をクリエーティブに解決しよう」。国内外問わず多くの観光客が訪れる観光都市・熊本の課題の一つである「観光客の環境美化の意識向上」をテーマに、城彩苑(中央区二の丸1)内のごみ箱のデザインアイデアを検討。11月19日に、公募で集まった参加者とクリエーターがワークショップを行い、観光客が街をきれいにする気持ちや、環境美化の意識が向上するようなメッセージ性あふれるデザインアイデアをチームで考えた。今回、そこで生まれたアイデアをブラッシュアップしたデザインを発表した。

 「I LOVE KUMAMOTO」の上にごみを散らばせ、かわいらしくあしらうことで楽しく環境美化を啓発したもの、日本語・英語・スタンプ・写真を使った会話をチャット方式で表現したもの、視覚的に分かるよう可燃物と空き缶、ペットボトルをキャラクター化したものなど計6種のデザインを、それぞれの代表者が発表。

 審査員は、熊本市起業・新産業支援課の野口信太朗課長、日本たばこ産業熊本支社の古賀正英支社長、D-HORIZONの吉山壽一社長、熊本城桜の馬場リテールの小長井賢治部長の4人。ジャパンソーシャルデザイン(札幌市中央区)の羽室吉隆社長進行の下、デザイン性・メッセージ性・オリジナル性の3点をポイントに、訪れた一般参加者の投票も加えて審査を行った。

 最終決定案に選ばれたのは「一人一人の思いが、みんなのカタチに」をテーマに、熊本にゆかりのある「言葉」で熊本城を築き、柱をLOVE(愛)で表現したFグループ。発表した野路皓貴さんは「自分たちのデザインが選ばれて素直にうれしい。前回のワークショップでアイデア出しをして、それからデザインにするまで時間はかかったが、丁寧にできたし、その過程が何より勉強になった。言葉の意味などごみ箱の具現化までに、まだできることがあるので、ブラッシュアップして、さらにいい作品にしたい」と意気込む。

 総評した吉山さんは「デザインはもちろん、短い時間の中で簡潔にまとめてプレゼンテーションした発表者が素晴らしかった。クリエーティブ、デザインのヒントは普段の生活など、ちょっとしたところに転がっている。プロセスも大事なので、さまざまな気づきをこれからも大事にしてもらえれば」と期待を込める。

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