熊本市は9月9日、起業家の発掘から事業成長までを支援するプログラム「HIGO CANVAS」のキックオフイベントをオンラインで開催する。
「HIGO CANVAS」のパンフレットを持つ熊本市の瀧石さん
「HIGO CANVAS」は、熊本県内の起業家及び起業家予備軍を対象にした支援プログラム。ベンチャーネットワークの構築を目的としたコミュニティーイベントや、熊本市域内外のメンターによるサポートを通じて起業家マインドや事業の成長を目指すアクセラレーションプログラムで構成する。
今回のキックオフイベントでは、「HIGO CANVAS」の事業内容、今後のスケジュールを説明。その後、熊本の先輩起業家3人によるパネルディスカッションを実施。「熊本から新産業創出を目指す起業家を増やしていくためにやっていくべきこととは?」をテーマに、起業について興味をもってもらう。
熊本市では、熊本駅前にある「くまもと森都心プラザ」(熊本市西区春日)のリニューアルに伴い、来年4月から施設内に起業家支援スペースを拡充し、スモールオフィスも新設する。起業したい人が起業しやすい環境を整えることで、新たなビジネス展開を図っていくための試みとなる。
主催する熊本市経済観光局産業部産業振興課起業・新産業支援室の瀧石さんは「起業したい人や事業を成長させたい人に対して、効果的なサポートをしていきたい。そのために、先輩企業家など関係者を巻き込み、マッチングイベントなども開きたい。アイデアレベルのものでも起業につなげていけるよう、いろいろな取り組みを行っていきたい」と意気込む。
開催時間は14時~16時10分。対象は熊本市域内の起業家、起業志望者、ベンチャー企業、市域内外の支援者で、定員は200人。
キックオフイベント後、支援対象者を募集。書類選考、プレゼン審査の後、10月末に採択。11月から2022年2月までの4カ月間、アクセラレーションプログラムを実施する。