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熊本市中心商店街で「おむすび企画」 さまざまな縁を結ぶ

おむすびを結ぶ浦本さん

おむすびを結ぶ浦本さん

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 イベント「おむすび母さんとおむすび作ってみよう!」が2月24日、熊本市中心商店街の「Marimekko 熊本」(熊本市中央区新市街)で開催された。

会場の様子

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 講師は熊本県宇土市在住の浦本晴美さん。2013(平成25)年、宇土市からJRくまもと三角線網田駅の指定管理をNPO法人「網田倶楽部」で受けて、まちづくり活動を開始。切符販売、列車乗降の見守り、土曜・日曜・祝日に開く駅カフェ「網田レトロ館」を仲間と一緒に運営している。

 浦本さんは2015(平成27)年、青森県の岩木山山麓で「森のイスキア」と呼ばれる悩みや問題を抱えた人たちを受け入れている佐藤初女さんが結ぶ「おむすび」に出合い、おむすびの魅力に引かれた。熊本地震で被災された駅カフェの常連客におむすびを食べてもらったことがきっかけで「おむすびのパワーを実感した」という。以来「おむすび母さん」と名乗り、地元有明海ののり、天然塩で結ぶおむすびで「人を笑顔にする」活動を行っている。

 イベントには、事前募集で集まった子どもから大人まで7人が参加。浦本さんから「なぜ、おむすびを自分が伝えているのか」という考えや、おむすびの握り方、常在菌の大切さなどについて説明。その後、実際に参加者とおむすびを作りながら、いろいろな意見を交わした。

 参加した益城町在住の大滝美晴さんは「おむすびは大好きだが、こんなに深い内容が詰まっているとは思わなかった。自分で優しく包みながら食べたおむすびは特別においしかった。浦本さんの思いを多くの人に伝えていけるよう、自分自身もさまざまな活動の中で、おむすびを取り入れたい」と話していた。

 浦本さんは「おむすびをたくさんの人に伝えていくのが自分の使命。家族に一人でもおむすびを作る人がいるだけで家族みんなが幸せな気持ちになる。おむすびを通して、人と人の結び方、地域と人をつなぎ、食と命をつなぐ活動を、これからも進めていきたい」と意気込む。

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