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キャバレー・アーティストのトシ・カプチーノさん、熊本で20周年記念公演 

3月3日に開催した福岡公演の様子1

3月3日に開催した福岡公演の様子1

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 キャバレー・アーティストのトシ・カプチーノさんの「ニューヨーク・キャバレー・ショー」20周年記念公演「まるごとニューヨーク」が3月17日、熊本市中央区のライブレストラン「ぺいあのプラス」(熊本市中央区新市街)で開催される。

トシ・カプチーノ、福岡公演の様子等

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 トシ・カプチーノさんは福岡市出身。幼い頃から歌が好きで、小学4年生の頃から地元で開催されるのど自慢大会などに参加しては、優勝を重ねてきた。「人生の1度目の転機は、高校2年生の時に『スター誕生』というオーディション番組の福岡大会で優勝したが、本選で落ちたこと。落ちてしまったことで、逆に歌で食べていきたいと強く決心した」と振り返る。

 高校卒業後に上京し、クラブ歌手として活動したが、25歳の時に歌うことを辞め一般企業への就職活動を始めた。しかし、歌手としての経歴しか持たないトシさんの就職活動は難航。「いくつかの仕事を経験し、31歳の時にニューヨークへ2週間の旅行をしたのが2度目の転機だった」と話す。

 トシさんは、子どもの頃から自分のセクシャリティーについて悩みを抱え続けていたという。「当時はゲイであることを隠して生活していた。周りに知られてしまうことも怖かったし、何より母を泣かせてしまうのではないかと不安だった」と話す。「ニューヨークでは、ゲイであることを隠さずに堂々としている人たちがたくさんいることに衝撃を受けた。自由でいいんだと感じることができて、お金をためて移住しようと決めた」という。

 旅行から帰国後、2年間かけて資金をため、33歳で渡米。ミュージカルやショーなどの裏方として舞台に携わってきた。「3度目の転機は42歳の時だった」とトシさん。「ニューヨークでたくさんの人たちが自由に生きている姿に触れ続けるうちに、自分はゲイであることを理由に歌を辞めたが、ゲイでも歌が好きだという気持ちを持ち続けていいんだ」と、2005(平成17)年、キャバレー・アーティストとしての活動を始めた。

 トシさんは「今回の公演のテーマは『まるごとニューヨーク』。前の公演よりアップグレードしたショーを届けようと積み重ねた20年間の通過地点の『20周年記念公演』。昭和歌謡をはじめ、アメリカンポップ、ジャズ、オリジナルなど、笑いあり、涙あり、感動あり、文句なしに元気になる90分間のエンターテインメントを楽しみに来てほしい」と呼びかける。

 15時開演。料金は、S席=1万円、A席=6,000円。Peatixで予約を受け付ける。

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