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いったん閉店した味噌天神の和菓子店「福榮堂」、週一で営業再開

限定商品「水ようかん」と「天神もなか」を持つ4代目の福本ノブコさん

限定商品「水ようかん」と「天神もなか」を持つ4代目の福本ノブコさん

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 熊本市中央区、味噌(みそ)天神電停前にある1895(明治28)年創業の和菓子店「福榮堂(ふくえいどう)」(熊本市中央区大江本町6、TEL 096-240-2103)が営業を再開し4カ月がたった。

餡から手作りする数々のもなかと店舗の様子

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 1999(平成11)年にいったん店を閉じ、16年後の2015(平成27)年に再オープンしたが、建物建て直しのため2019年に閉店した。その後、店の再開を予定していなかったため住居を建てたが、近所の常連客から「一品でもいいから作ってほしい」という声があり、玄関先での販売で再開に至った。インターホンは押さなくてもいいという。

 閉店の際に菓子作りの道具をほとんど手放しまったため、唯一残った餡(あん)用の鍋とへらを使い4代目の福本ノブコさんが一人で作っている。考古学の学芸員をしていた福本さんは、3代目の母から製法を教わった。餡を作るのに5日掛かるため、火曜に店を開けるのが精いっぱいだという。

 商品は、味噌天神に祭られる菅原道真の飛梅伝説がモチーフの「天神もなか」(170円)、「小倉羊かん」(1,000円)、9月いっぱいの限定商品「水ようかん」(110円)の3種類。限定100個の販売で、前日までの連絡で取り置きも可能。10月からは、栗のもなかやようかんを予定している。

 福本さんは「一度は他の人に店の味を譲ったこともあったが、この味を守っていくのは私しかいないと思い継ぐ決意をした。餡から手作りし、添加物もないので安心して食べられる。昔からのレシピで伝統製法を味わってほしい」という。

 営業は火曜の11時~17時。

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