「西区アグリ魚魚(ギョギョ)キッズ~田崎市場見学ツアー~」が8月17日、田崎市場(熊本市西区田崎町)で開催された。
主催は「農水産業を生かしたまちづくり」を推進している熊本市西区総務企画課。地元農水産物をアピールするとともに、地域資源を生かした農水産業体験活動を支援することで地域活性化を図ろうと開催した。第1弾となる今回は「田崎市場見学」体験。当日は抽選で選ばれた市内の小学4~6年生とその保護者を含む親子11組23人が参加した。
5時50分に集まった参加者は、大海水産と九州中央魚市の魚市競り、熊青西九州青果の青果競りを見学。難しい言葉を使いながら取り引きする様子に戸惑う様子も見られた。大海水産の活魚センターも見学。大きな水槽に入った魚を見て、種類や特徴を学んだ。
最後は、市場会館の会議室で講義を開講。水産物や青果が食卓に届くまでの流れや、田崎市場のような卸売市場がなぜ必要かを説明した。参加者は流通の仕組みや2023年度の取り扱い実績、市場で働く人の一日について学んだ。質疑応答では「競りは毎日行われているのか」「直接生産者から購入する場合との違いは」などの質問が出た。
小学4年生の有村碧空(りく)さんと参加した母親の有村裕美子さん(西区在住)が「テレビで見たことはあったが、実際に市場の様子を見たのは初めてで、独特の雰囲気にびっくりした。自宅に食べ物が届くまでに多くの人が関わっていることがよく分かった」と話すと、碧空さんは「朝早い時間から働いていてすごかったし迫力があった。競りは普段なかなか見ることできないので難しかったけど楽しかった」と笑顔を見せた。