プロレスラーで堀口元気さんとドラゴンキッドさんの2選手が8月19日、からたちこどもえん(熊本市西区河内町河内)を訪問し、園児らと触れ合いの時間を設けて交流を深めた。
2選手の所属する「DRAGON GATE」は、日本のプロレス団体で2004(平成16)年に設立。全国各地での興業のほか、熊本地震と2020年7月豪雨災害時には被災地へ支援物資を送るなど慈善活動も行っている。熊本出身の堀口さんと同級生の職員が、さまざまな人との関わりを大切にしているという同園で働いていることから、試合前のタイミングに今回の訪問が実現した。
園児の手拍子に合わせて登場した2選手が自己紹介すると、堀口さんの決めポーズを取った園児は、筋骨隆々の肉体から繰り出されるキックを間近で見て歓声を上げた。2選手は、プロレスがどのようなものなのか説明した後、園児と園庭へ。ぶらんこに乗った園児を押したり、かくれんぼをするなど、園児18人と一緒に遊んだ。
室内に戻って記念撮影に入っても、「まだ一緒に遊びたい」という園児も。園児が用意した絵を渡すなど、終始和やかな雰囲気で触れ合いの時間を終えた。
堀口さんは「短い時間だったが楽しかった。子どもからの『頑張ってね』という言葉で試合前に元気をもらった。プロレスは夢を与える仕事だと思っているので、少しでも興味をもってもらえれば。これからも訪問活動を広げていきたい」と意気込む。
プロレスラーを園に招いてイベントを行ったのは初めての試みだったという園長の初瀬基樹さんは「させられるより自分で進んで体験することが大事。プロレスを知るいい機会にもなったと思う。たくさんの人に会って子どもたちの世界が広がり、いろんなことに興味を持ってもらえれば」と話す。