熊本空港と大阪(伊丹)空港の定期便が就航して30周年となる9月4日、日本航空が熊本空港で記念セレモニーを実施した。
当路線は1994(平成6)年、ボーイング社767-300の航空機で1日2往復の運航を開始。現在は、J-AIR(ジェイエア)社がエンブラエル170と同190で1日4往復運航させている。
セレモニーには、ジェイエアの本田俊介社長、来賓として国土交通省大阪航空局・熊本空港事務所の山内武則空港長、熊本県企画振興部の沖圭一郎政策審議監、熊本国際空港の山川秀明社長が参加したほか空港関係者や搭乗する人など約50人も加わった。
冒頭で、本田社長が「30周年を迎えるに当たり、ビジネス、観光、帰省などの利用者、地域住民にお礼を伝えたい。当空港は旧ターミナルから新ターミナルへの移行などさまざまな思い出が詰まっている。これからの30年は国内だけでなく世界とつなぐ空港としてさまざまなことを進めていきたい」と話した。
山内空港長は「コロナ禍以降、台湾、韓国、香港を中心にインバウンドが順調に回復している。海外の人には熊本を起点にさまざまな場所に足を運んでもらいたい。お客さまの笑顔がいつまでも続く空港になれば」と期待を込める。
沖政策審議監は「東京、大阪、名古屋、札幌の4路線を就航し、熊本県にとって経済、観光の両面で大事な場所。地域振興にも力を入れてもらったことにお礼を伝えたい。これからも地域の発展に協力してもらえれば」と話した。
山川社長は「大阪便は多くの人に利用いただき、当空港においても重要な路線。空港がさらに快適な空間になるよう地域に開かれた広場や新しい飲食店の誘致も進めている。31年目も各社一体となって満足度の高いサービスを提供できれば」と意気込む。
セレモニー後すぐの便で大阪へ向かった乗客は37人。航空会社の職員が30周年記念のシールやくまモングッズなどの記念品を手渡すとともに感謝の言葉を述べた。