バー「お酒の美術館 熊本下通店」(熊本市中央区下通1、TEL 090-9590-8741)が熊本・下通にオープンして、10月1日で1カ月がたった。
「お酒の美術館」は、NBG(京都市中京区)がブランドコンセプト「あらゆる生活シーンにバー文化を」を掲げて、全国にフランチャイズ展開している。同店は97店舗目で、熊本県内は熊本空港店に次いで2店舗目になる。
店主の宮山耕一郎さんは保険代理店を営む60歳。「若い時からウイスキーが好きで、珍しい物や気になる物があれば購入し、気付けばコレクションが400本ほどになっていた」と話す。10年ほど前から、いつかはバーを開きたいと考えてきたといい、今年、60歳の誕生日を迎えたのを機に「人生の後悔を一つでも消しておきたい」と一念発起。お酒の美術館がフランチャイズ募集していることを知り、飲食業経験がなくても夢をかなえることができると、開店を決めた。
店舗面積は約12坪。席数は、カウンター=9席、テーブル3卓=6席。チャージ料は求めず、ドリンクを1杯500円から用意する。店内に並ぶボトルの8割ほどが宮山さんのウイスキーコレクションだという。宮山さんは「お酒は飲んでもらって初めて価値が出る。何年も箱に眠っていた物を、おいしいと飲んでもらえるならば、これ以上にうれしいことはない」と話す。中には休売・終売となった物もあるという。
宮山さんは「バーといえば、特に若い人だと入りにくいのではないかと思う。メニュー表には金額とアルコール度数を明示し、なじみのない人でも利用しやすくした。気軽にお酒と時間を楽しんでもらい、興味の入り口になるような店にしたい」と話す。
営業時間は16時~23時30分(日曜は15時~22時30分)。